歯科医師は毎年2,500人~3,000人誕生していますが、年間の歯科医師の死亡、廃業が1,000人弱で、純増1,500人~2,000人と言われています。終身雇用制度が確率していない歯科医の世界において、仕事に見合った収入を得る為には、開業の道を探るしかありません。
これは、医科と歯科の医師を比べてみると、歯科医師の勤務先は圧倒的に診療所が多いことからも明らかです。
実に約9割の歯科医師は診療所に勤めるか、自ら開業しているということになり、診療所に勤務している歯科医師は、個人に雇われている形が大部分ですので、それだけ身分保障は不安定であると言えます。
診療科目 | 診療科目(主たる)別医師数 | ||
---|---|---|---|
総数 | 病院 | 診療所 | |
歯科医師数 | 101,576人 |
12,438人(12%) |
86,285人(85%) |
医科医師数 | 295,049人 | 180,966人(61%) | 99,465人(34%) |
歯科医師の増加に伴い、歯科診療所の数も年々増加しています。
ここ数年、純増件数は減少しているものの、特に都心部では過剰傾向が強く、経営が成り立たない医院が続出している現状です。
そのため、歯科医師にとって限られた選択肢である「開業」が「ハイリスク」であることに変わりはありません。